デザインを裁断で表現するわけですが、位置関係を正確に把握していけば、仮縫いまでのデザイン裁断は比較的容易です。
最も難解なのは動的な部分を含むアームホールの設計です。身長の高低、痩身・肥満、肩の上下、など体型によって調節します。仮縫い前に正しい位置を発見し、裁断上で実現しませんとよい補正ができません。一般に背広の裁断では、身長の寄与を無視できる量として処理していますが、ここは前述ノーマン教授の2変数理論が威力を発揮し、美的で機能的なアームホールを追求します。こうして、お客様だけのオリジナルパターンができるのです。